歯列矯正は「装置を付けて歯を動かす」期間と、「動かした歯を安定させる」期間があります。
今回は「動かした歯を安定させる」期間についてお話します。
この動かした歯を安定させる期間は、綺麗にした歯並びを維持する為にとても大切です!
ここをきちんとしないと、せっかく綺麗にした歯並びが崩れてしまうことも……



今回は、その大切な歯列矯正の最終段階である保定期間を上手に過ごすコツについてお知らせします。
私は2017年10月22日現在リテーナーを1年半くらい装着しています。
※追記:2019年3月もまだまだリテーナーつけてます。つけてること忘れそうだ。
2年半リテーナー生活で、2タイプの保定装置を使ってきました。

歯列矯正のススメ1では装置・金額について。
[kanren id=”921″]
歯列矯正のススメ2では痛み・痛い時の食事について。
[kanren id=”965″]
とそれぞれ自分が矯正し始める前、している時に私が欲しかった情報を書いてきました。
まだ矯正を初めてない方は、こちらから読んで見てください。

目次
矯正がもうすぐ終わりそうな方へ
動かす段階が終わってブラケットが取れるとすごい開放感と達成感があります!
ずーっと2〜3年間口の中にあった、あの装置が撮れる瞬間…待ちに待った瞬間。
うっとおしい装置が外れた事の開放感と、装置が取れると歯並びがより見やすくなります。

矯正する前に、顔全体の正面・横向きの写真をとりますが
矯正が終わった後も同じように写真をとります。
次回ブラケットとりますよ。
と言われたら、女性の場合は特に次の診察の時は服装・髪型・メイクはきちんとしていきましょう!
矯正前後の写真を並べた冊子を作ってくれる病院が多いので、適当な服・髪で行くと2度と開きたくない物を渡されることになります。

※貼っていいですか?と尋ねてくれます。
ブラケットを外す日は写真を撮る日なので、身なりを整えていくことを私は強くおすすめします。
そして残念ながらブラケットを外して「はい矯正終了!」と言う訳ではありません。
矯正した歯が後戻りしないよう気をつける事
歯列矯正で動かした歯はとても不安定で、元の場所に戻ろうとする力が働きます。
せっかく痛みと違和感を我慢して、お金と時間をかけて綺麗な歯並びにしても
リテーナーの装着をサボったり、歯並びを悪くする悪癖を続けると綺麗な歯並びを維持することはできません。
私は職場の掃除婦さんに「矯正してもどうせ戻るよ〜。うちの娘なんか前よりひどくなった!」
などと顔をあわせるたびに言われていたので(酷すぎません??)
オバさんの言う通りになってたまるか!と後戻りする条件を矯正中に調べていました。
調べたり、実際に歯医者さんで聞いて分かった矯正後の後戻りの要因として考えられるのは以下の3つです。
歯並びが悪くなる・後戻りしてしまう3つの原因
[list class=”ol-circle li-mainbdr main-bc-before”]
- 保定装置を定められた時間つけていなかった
- 親知らずが生えてきてしまい、スペースがなくなった
- 悪癖がある
舌で歯を押す・舌のポジションが悪い・頬杖をつく
[/list]
特に1番は自分で簡単にコントロールできる原因です。
帰ってくるまでが遠足…のように、歯並びが体に定着するまでが矯正!
保定装置をつける時間は、時が経つにつれ短くなっていくので
我慢してお医者さんのいうことをきちんと守りましょう。
[say name=”あいか” img=”https://aika-notebook.com/wp-content/uploads/2017/11/fullsizeoutput_2b.jpeg” from=”right”]つけるのを数時間サボるだけで、保定装置をつける瞬間・その後数分歯が痛いです[/kjk_balloon]

ほんとにちょっとサボる(というか人と食事下後すぐに付け直せない)だけで
はめる時「これハマる?大丈夫?」と焦るくらいに最初は歯が動いているのを体感していました。
そういうのが続くと、歯並びはどんどん元に戻ってしまうのでリテーナー装着だけは頑張って欲しいです!
そもそもどういう仕組みで、歯並びを動かしていたのか?
と言う事を知れば、保定装置の必要性と戻ってしまう訳が理解しやすいと思います。
歯の移動は、矯正装置によって力をかけられた歯の周りの骨(歯槽骨)が溶け
その溶けてできた隙間に新しい骨ができることを繰り返してで起こります。このため、歯の移動が終了した後も、歯の周りの骨は、しっかり詰まっているわけではなく、不安定な状態です。
また、歯と歯ぐきを結んでいる繊維の形は簡単には変わらないため、
新しい歯の位置から、もともとあったの位置に引き戻す力を歯に加えています。引用:矯正歯科ネット 保定用器材 リテーナー(保定装置)とは
[say name=”あいか” img=”https://aika-notebook.com/wp-content/uploads/2017/11/fullsizeoutput_2b-e1514277220910.jpeg”]歯の周りの骨が溶けるとか、人体ってすごい![/kjk_balloon]
動かした後は歯の周りの骨「歯槽骨」は固まりきっておらず、例えるなら溶け気味のアイスのような状態。
急激に痩せると体が元に戻そうと太ろうとすることがあります。
体重を戻そうとするのと同じように歯槽骨と歯並びも戻そうとしてきます。
体がこの状態が「正常だ」と認識して、溶け気味のアイス状態の「歯槽骨」が元の固い状態へ戻るまで
外部から(リテーナーで)補助してあげることが重要になるのです。

[say name=”あいか” img=”https://aika-notebook.com/wp-content/uploads/2017/11/fullsizeoutput_2b-e1514277220910.jpeg”]まあふわっとした考えでいうとそんな感じに思ってもらうといいかも[/kjk_balloon]
矯正を終えた後は、歯は不安定な状態です。
その不安定な状態をガッチリ抑えてキープしてくれるのがリテーナー装置。
そして不安定な状態の歯を動かしてしまう可能性があるのが、頬杖と無意識の舌の動きです。
正しい舌のポジション・舌が歯を動かす

そもそも意識していない時の舌がどうなっているか?考えたこともありませんでした。
そして舌のポジションは私がお世話になっている歯科では、教えてもらえなかったことです。
歯と一緒に口の中にいつもあるのが舌。
その舌を置く位置が悪いと、舌で歯を押してしまって歯並びが悪くなる可能性があります。
舌のポジションについては下記かわべ歯科さんのページがわかりやすくオススメです。
舌先を付けておく「スポット」という位置の説明や、舌の鍛え方などが載っています。


[sanko href=”http://www.kawabe-kids.jp/medical/arrange.html” title=”ととのえる(舌位置、口腔筋トレーニング、鼻呼吸トレーニング)” site=”かわべ歯科キッズプラス” target=”_blank”]
リテーナーの必要性について書かれているわかりやすいサイトを見つけました。
こちらも参考にぜひお読みください。
[sanko href=”http://haisha-yoyaku.jp/docs/braces/retainer-maintenance.html” title=”リテーナーはメンテナンスの要!装置の重要な役割や扱い方を解説” site=”矯正歯科まとめ” target=”_blank”]
頬杖は厳禁
いつも右側に頬杖ついている…などの癖は歯並びを悪くします。
頬杖は楽でついついしちゃう。
って癖になってる人もいると思いますが、印象も悪くなりがちですし、歯並びが崩れて顔も歪む可能性があるので頬杖をつく癖がある人は意識的に我慢しましょう。


リテーナーの種類について説明
私は保定期間に入り3年半ほど経ちます。
矯正している時は、1ヶ月に1回〜2ヵ月に1回の頻度で病院に通っていましたが
リテーナー期間に入ると、通院の感覚が3ヵ月に1回〜半年に1回と頻度が少なくなります。
病院にいく日が少なくなると、当然診察代を払う頻度も減るので生活が少し楽に感じます!
その間にリテーナーの種類を、口の中の状況に応じて変えてもらいました。
矯正装置が何種類かあったように、リテーナーもいくつか種類かあります。
もうすぐ矯正が終わる!という時にどれがいいですか?
と聞いてくれる歯医者さんもいますので聞かれた時に「えっ…分かりません」とならないように簡単に説明させていただきますね!
[say name=”あいか” img=”https://aika-notebook.com/wp-content/uploads/2017/11/fullsizeoutput_2b-e1514277220910.jpeg”]私の通っている歯科は先生が決めてましたけどね[/kjk_balloon]
取り外せるリテーナー
リテーナーには取り外せるタイプと、外せないタイプがあります。
外せるタイプは食事や歯磨きの時に外し、洗うことができるので虫歯になりにくいです。
ただ外す時や外している最中に破損・紛失の危険があるので取り扱いは丁寧にしましょう。
リテーナーを入れるケースは、矯正歯科の受付や東急ハンズなどで購入することができます。
外さなければならない時にケースが無いと、ちょっと不気味なリテーナーが人から丸見え。
口の中に入れているものだし、ニオイも気になります。
それになによりリテーナーはちょっと歪むだけで、その効果が無くなります。
[say name=”あいか” img=”https://aika-notebook.com/wp-content/uploads/2017/11/fullsizeoutput_2b.jpeg” from=”right”]それどころかリテーナーで歯並びが悪化するかも…!?[/kjk_balloon]
裸のままカバンの中に放り込んでおくと針金部分が歪んだり
割れてしまって作り直しになることも。(完全作り直しはリテーナー代金丸々かかります)
私は家・カバンに・会社に各1個ずつ。
合計3つもっていました。
使ってるリテーナーケース
[say name=”あいか” img=”https://aika-notebook.com/wp-content/uploads/2017/11/fullsizeoutput_2b-e1514277220910.jpeg”]備えあれば憂いなし。というか忘れたー!!って時に買いに行ったりしました。笑[/kjk_balloon]
装着期間は矯正歯科の先生の判断によりますが、
大体最初の一年半は24時間装着。(食事時や歯磨きが終わったら直ぐつける)
↓
徐々に家にいるときだけ
↓
寝るときだけ。
とだんだんリテーナーをつけている時間を短くしていくようです。
先生の指示にはきちんと従って真面目につけましょう。
自分の歯並びのためです。
べッグタイプリテーナー(床タイプ)
リテーナーとして一番多いのがこのタイプです。
型取りしたプラスチックに、ワイヤーがついていて歯を前後から支える形になっています。
ワイヤーが歪んだりするので、取り外し時や外した後の扱いは気をつけなければなりません。
破損させた場合はリテーナー作り直しになり再度お金が取られます!
外した時の見た目はちょっとグロテスクで他人に絶対見せられない見た目です。(個人の感想です)
私は矯正装置を外した後、上の歯だけに使っていました。
メリット
- 取り外しができるので食事や歯磨きがしやすい
- クリアリテーナーよりニオイの発生が少ない
- 噛み合わせがきちんとできる為違和感が少ない
タイトル
- ワイヤーが目立つので見た目的に良くない
- 上顎にプラスチックが被さる為、舌に感じる違和感が強く発音がしにくい
- 外食の時にいちいちトイレに行って付けたり外したりというのが面倒
(食事前後に席を立つので相手に悪い感じがする)
慣れるまでは、舌に当たるのが気持ち悪くて軽く吐きそうになりました…。
矯正装置を始めて装着した時のような絶望感がありましたが、1週間もかからずに慣れます。
クリアリテーナータイプ
マウスピース矯正の装置にも似た、透明なプラスチックで作られたリテーナーです。
透明なので、人からわかりにくいのが最大のメリット!
歯茎と歯をすっぽり覆う形になっているので歯と歯が噛み合わないなど、見た目よりは違和感があるようです。
またプラスチック素材なので、口の中のニオイが付きやすいという欠点があります。
お口の中を清潔に保つ必要がありますね!

メリット
- 透明なので人から気づかれない(接客業の方に良いかも)
- 発音がしやすい
デメリット
- ぴったり覆う形になるので清潔にしないといけない
- ニオイが付きやすい
- 歯同士が噛み合わない為、噛み合わせが安定しにくい
口の中を清潔に保つには歯ブラシだけじゃNG!
歯と歯の間に歯垢がたまるので、デンタルフロス使いはマストです。
取り外せないタイプのリテーナー
歯の裏側に細いワイヤーを貼り付けて保定するリテーナーになります。
裏側についている為、人からはまったく見えません。

私はリテーナー生活に入った最初の頃は、下の歯だけこちらのタイプでした。
上の親知らずが生えて使っていたリテーナーが使えなくなり、上もこちらのタイプになりました。
[say name=”あいか” img=”https://aika-notebook.com/wp-content/uploads/2017/11/fullsizeoutput_2b.jpeg” from=”right”]慣れたら何もないみたいに快適です![/kjk_balloon]
メリット
- 人から見えない
- 取り外せない為ずっとつけていることになり保定力が高いと言われている
- 噛み合わせがきちんとでき、装着の違和感も少ない。
- 外さずに食事ができるので外食の時に楽
デメリット
- 外せない為歯磨きがしにくい(デンタルフロスが使えません)
- 虫歯や歯周病を防ぐ為、定期的に歯医者さんでの掃除が必要
- 何らかの原因で外れた場合気がつきにくい。
- 保定期間後もどりやすいという噂が…?
リテーナーの洗浄について
取り外せないタイプのリテーナーは自宅でできる手入れは丁寧に歯磨きをするしかありません。
発音も噛み合わせも楽で、違和感が少ないとってもメリットが沢山です。
ですが、デコボコしていて歯磨きがしにくく、虫歯になりやすいという大きなデメリットも。
素人のお手入れだけでは不安なので、歯医者さんでの掃除が欠かせません。(半年に1度ほど通っています)
なので取り外し式のリテーナーと比べると少しお金がかかります。
取り外せるタイプの洗浄方法
取り外せるタイプは歯科助手さんから「掃除は流水で歯ブラシで磨くような感じで大丈夫です〜」
と言われましたが、水と歯ブラシだけではヌメッとして臭くて気持ちが悪いです。
歯を磨いてもこれをつけると一瞬で口の中が汚れる気がします。
入れ歯洗浄剤のリテーナー版があるので、それを使うとスッキリして快適なのでオススメです。
※ポリデントを使う人もいるようですが、先生には「成分が違うのでやめてください」と言われました。
[say name=”あいか” img=”https://aika-notebook.com/wp-content/uploads/2017/11/fullsizeoutput_2b-e1514277220910.jpeg”]種類はたくさんありますが、私はリテーナーシャインが一番すっきりしてお気に入りです。[/kjk_balloon]
これで洗浄すると、リテーナーのヌメリとニオイが取れてはめた時に快適です!
週に数回で良い。と書かれているサイトもありますが、私は毎日朝・夜使ってました。
洗浄していないリテーナーを口の中に戻すのはストレスです…!
[say name=”あいか” img=”https://aika-notebook.com/wp-content/uploads/2017/11/fullsizeoutput_2b-e1514277220910.jpeg”]歯磨きしたのに汚れた装置をつけるのって気持ち悪い![/kjk_balloon]
水の中に入れるとシュワッとして見た目にも「綺麗になってる〜!」と思えて何となく嬉しい!
水の色が青から透明になったら洗浄完了ですので、歯ブラシと流水ですすぎましょう。
大体20分くらいで完了します。
もし違和感を感じたら早めに歯医者さんへ!
もし矯正完了後に親知らずが生えてきたり、口に違和感を感じたら矯正歯科へ相談しましょう。

なんて思わずに「おや?何か前と違うな」と思ったら直ぐに相談の電話をかけて、必要であれば見てもらいましょう。
判断の遅れで、せっかく綺麗にした歯並びを失いかねません!
私はあらかじめ親知らずが生えるスペースを作ってあったこと・まっすぐ生えてきたことから
[say name=”シェリ” img=”https://aika-notebook.com/wp-content/uploads/2017/11/fullsizeoutput_2c.jpeg” from=”rigth”]この親知らずは抜かなくて大丈夫です!リテーナーはつけれないので変えましょう。[/kjk_balloon]
と言われてリテーナーを変更しました。
毎日、歯がずれてきてないか?とチェックしています…笑
また虫歯や歯周病予防のために、定期検診・掃除してもらうことはとても大切です。
今では虫歯になりやすそうな歯を機械で発見し、処置してもらうこともできます。
初期段階なら削ったりする必要もない場合もあるので、歯が減る心配もないし健康を保てます。
入れ歯に頼らない高齢者になれるように毎日使う歯のお手入れはしっかりしてあげましょう。
口の中を見てもらって、正しい歯の磨き方を指導もしてくれますのでタメになりますよ!

[kanren id=”921,965″]